作業募集中!!「作業報酬=工賃について」
ポレポレファクトリーのブログに訪問頂き、誠にありがとうございます。
このページでは、利用者さんの工賃や報酬等について、説明させて頂きます。
ポレポレファクトリーの利用者さんが作業を行い、納品(作業完了)した際に頂戴した報酬は、消耗品や輸送費、事務経費等を控除した売上げ金を、利用者へ分配する原資となり、それを「工賃」と呼びます。
工賃については、利用者一人一人のニーズや課題を踏まえて作成した「個別支援計画」に基づき、それぞれの目標に応じた分配ルールに沿って支給されます。
法人や事業所が、国や自治体から支給される『訓練等給付費』は、あくまでも介護福祉人材(従業員)の給与や、事業所の賃料その他経費に充てるものであり、これを利用者に対して分配してはならないという規程があります。
≪根拠:厚生労働省「就労継続支援B型事業所における運営指針」より抜粋≫
「工賃は、事業収入等の収益に基づき、利用者に支払われるものであり、訓練等給付費を原資として支払うことはできない。」
これによって、例えば、自主製品である無添加石鹸が10,000万円の売り上げがあったとしても、そのうちの実費経費を控除した売上げ金額100%を利用者に分配し、1円たりとも法人や事業所は取得してはならないというものです。
【工賃の取り決め方】
利用者さんが、将来、自立した生活及び就労に就くまでのサポートを行っていくため、作業や仕事はより実社会をイメージでき、かつ生活水準を近づけていく必要があります。
よって、利用者のニーズや課題、また現在の作業スキルや態度、人間関係及びコミュニケーション能力などをアセスメント(評価)したものを基準に工賃額を設定し、作業時間や成果物の数量等で算定し、月に一度、支給させて頂いています。
【工賃の基本的な算出の流れ】
- 受注額(売上)の確認
- 企業から請け負った作業の単価 × 数量 = 総売上
- 必要経費の控除
- 材料費、消耗品費、光熱費、輸送費など
- 事業所運営にかかる固定費は原則控除しない(運営費は報酬で賄うため)
- 工賃原資の確定
- 総売上 − 必要経費 = 工賃支給原資
- 利用者への分配方法の決定
- 主に以下の方法があります
- 時間比例方式:作業時間に応じて均等に分配
(例:1時間あたりの単価を算出し、利用者の作業時間で掛け算) - 出来高方式:作業個数に応じて分配
(例:1個あたり〇円と設定し、完成数に応じて支給) - ハイブリッド方式:基礎工賃+出来高部分を組み合わせ
- 時間比例方式:作業時間に応じて均等に分配
- 主に以下の方法があります
受注させて頂いた作業内容や金額に応じて、様々な分配方法があります。
・請負った作業及び提示された金額から、必要経費を控除した金額を、利用者の人数や作業時間等で按分し、分配する。
【 計算式の例(見積りのご依頼など)】
例えば、「この作業をやってもらいたいのだが、どのくらいでやってもらえますか?」
などは、利用者の作業時間及び生産スピードなどから、納期の目安やお見積り金額をご提案させて頂きます。
(時間比例方式)
作業利用者工賃 ✕ 作業時間 ✕ 人数 - 必要経費 = お見積り(受注)金額
ポレポレファクトリーでは、利用者の自立及び社会参加を目標にしてもらうため、より実社会に近い体験を段階的に獲得していくために、広島県の定める最低賃金1,085円を目標にしています。
この時給を目標に、現在は平均時給500円を目指して、受注金額の設定をさせて頂いております。
しかし、作業の内容や難易度によって異なりますので、一度、ご相談頂ければ幸いです。
例:タオル折り作業(10,000枚受注の場合)
一般の職員が1時間あたり200枚、タオルを折る → のし袋を巻く → ビニール袋に封入 → 10枚ごとに括る→ 段ボール箱に詰める → 数量確認 → 納品(作業終了)
お見積り金額 = 10,000枚 ÷ 200枚 = 50時間 ✕ 1,085円 = 54,250円
この工賃合計に必要経費3,000円を計上すると、57,250円という計算になります。
上記に対して、現在の利用者の生産数が職員の1/3だった場合、54,250円の1/3に相当する、18,083円がお見積り金額となります。
※あくまでも仮の計算となりますが、計算方法はこれを基準としております。
※利用者ごとに工賃設定金額が異なるため、タオル折り作業よりも難易度の低い作業については、別途ご相談承ります。
【お問合せ先】
ポレポレファクトリー
〒733-0013
広島市西区横川新町6-1 スカイプラザシーイングB-1-1
☎ 082-208-3885(平日9時~17時 担当 菊田 / 小林)
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