何故?円安になるのか???(柳田のブログ)
最近、ガソリン代が高くて色々と物価が高くなって困ってます。特にこの20年くらい、100円均一に慣れてきた私達日本の消費者にとっては悲鳴の聞こえそうな日々が当分続くであろうということです!
<YCC>(イールド・カーブ・コントロール)について
①中央銀行(日銀など)は、信用からお金を印刷することが出来ます。
速い話!紙幣に使う紙と特殊なインキがあればいくらでも紙幣は刷れます???(ただし、刷り過ぎればインフレになります)
お金には流動性というものがあります。
中央銀行には、政策金利(短期金利のこと)があります。
これらは、住宅ローンや消費者ローン、商業ローンに影響を与えていきます。
②ところが、長期金利(例えば国際とか)長期金利の金利も長引くデフレ下で日銀は金利操作を行った!これらは本来やってはいけないことです!
これが土曜日や日曜日の経済番組でよく最近耳にする???YCC(イールド・カーブ・コントロール=長短金利操作)です。日銀は2016年から実施し始めました。また、YCCは2024年3月に撤廃されました。
国債を政府(財務省)が銀行に売ります、しかし利息がどんどん下げられていったので、銀行も買わなくなり!しかたなく、日銀が代わりに買っている(これを、買いオペという)!この作業をずっと買い続けて長期金利を抑える事です。(早い話が国債の日銀引き受けみたいな感じ、買いオペをずっと続けている!)
YCCがあるのは円安の要因です!
何故なら、長期金利が低く抑えられているから、アメリカとの金利差が広がって→円安・ドル高に誘導されます。
<日・米金利事情>
<日本>YCCによる長期金利操作→日本では利息が少ない
<米国>世界的な金利上昇により、政策金利を上げていった。
その為、米国で運用した方が利息が多い!
①米国債を買いたい
②米ドルの換金・需要増加
③米ドル高・円安
④日本の最近の金利→0.7~0.8%、それに対して米国は4.0~4.5%ぐらい!
この金利差が重要です!ヘッッジファンドなどは、金利の安い円を借りてドルで運用する(円キャリートレードも行われました)
⑤米国債を買うとは、円を持ってる人は円を売ってドルを買う
→ドル高・円安
<まとめ>YCC,マイナス金利も円安の要因
それでは、正常化すれば良いかというと?
①住宅ローンの利払いなどが増えて景気が悪くなる
②日本政府の国債の利払いがある、即ち日本政府の借金が増えるということです。
ですから、当分の間この状態が続くのではないかとも言われています!?
<注>
公開市場操作(オープン・マーケット・オペレーション)
政府の借金(国債)を銀行が買う。その国債を中央銀行(日銀)が買うのを
買いオペといいます。
〇買いオペ→お金の量が増える→金利を下げる→インフレを誘発する→円安
〇売りオペ→お金の量が減る→金利を上げる→デフレを誘発する→円高
例えば、YCC(イールド・カーブ・コントロール)で買いオペの量を減らすと金利が上昇するのです!
ですから、日本の現在の物価高は構造的なインフレーションなのです???
<まとめ>
日本の国民の皆さんはもう暫くこの状態が続きます。
それを覚悟しましょう!!!インフレ(物価高)は構造的です。
逆に言えば世界的にインフレになってるから、シェールガスやシェールオイルがアメリカで掘り出しが出来るのです(バーレルの単価が高くないと採算が取れない)。更に、歴史的に金(ゴールド)の相場も高くなっています。それだけ、世界は混沌としてるという事でしょう?金の相場が高くなってるからアフリカのチョコレートが取れるエリアで、人手不足と水銀汚染が起こりチョコレートの原料である「カカオ」の国際相場が高くなったりもしてます。そういえば、以前に比べてチョコレートが高くなったのでは???