『就職祝い』

2022.04.15
ポレポレ日記

今年も、ポレポレファクトリーのメンバーが1名、ポレポレを卒業し就労への道に進まれました!

 

卒業&就職されたメンバー(利用者)さんは、ポレポレを利用し始めて今月で3年6ヶ月。
水泳で全国大会に出場し、優勝を狙えるほどの実力を持たれ、コロナ過以外は欠かすことなく練習も励まれていました。
一方で、絵を描いてもらうと、独特のタッチと繊細な色使いに私たちは驚かせてもらっていました。

また、車や乗り物に詳しく、車屋さんからパンフレットをもらって帰っては丸暗記し、送迎時などに知っている車を見かけると、
私たちにその車のエンジン型式や駆動方式、スペックなどを事細かく教えてくれました。

それは車だけにとどまらず、JR路線の駅名や新幹線駅名も覚えてるし、何なら、高速道路のサービスエリア名に加えて、そこの名物料理も覚えてて教えてくれます。

そして、作業への集中力がすごくて、流れやコツをマスターすると、時間いっぱい休むことなく正確に作業を続けることができます。
部品の断線や個数の違いなどの検品作業も得意で、彼の右に出る者はいないほどでした。

そうした繊細かつ活動的な彼は、お母さんとおばあちゃんを大切にする優しい性格でもあったので、いつもお母さんたちを気にかけておられ、今回、就職の道を選ばれたのも「お母さんを助けたい」というのも大きな理由の一つでした。

 

そんな彼に、大きな転機となったのが、昨年9月に『SDMS実行委員会』実行委員長 前田裕生さん(兼 株式会社ミライワーク代表取締役)さんが開催してくださった『第1回 障害者雇用オンライン会社見学会 in 株式会社大創産業』で、ポレポレファクトリーもこれに参加し、オンラインで大創産業さんの職場の雰囲気や取り組み内容、ハード面やソフト面を知ることができたおかげで、コロナ過で就職活動ができなかった私たちや本人さんにとって有意義な機会となり、「働いてみたい!」と興味を持たれたのです。

 

これがきっかけで、本人さんの就労意欲に火がつき、大創産業人事課の方や、彼を支える相談支援専門員さんと何度も協議し、実際の会社見学や体験実習、自宅から職場までの移動練習もポレポレの職員が同行しながら繰り返し行い、面接試験などをクリアし内定をもらい、今日に至りました。

〈写真:木曜日メンバーと〉

 

〈写真:贈る言葉と花束贈呈🌸〉

 

今回の就労移行実現の陰には、たくさんの関係機関や支援者が関わり、本人の意思、意欲や練習課題のクリアをもって実現しました。
改めて、関係機関及び支援者の皆様、本当にありがとうございました。
これから、本人さんは生活リズムや全く違う環境での新たな生活様式がスタートしますので、継続して働けるよう、色んな事態を予測したり、いざという時は支えて行けるよう備え、就労したから終わりではなく、ポレポレファクトリーや支援員さんと共に「就労定着支援」という新たなフェーズに移行し、支援を継続します。

とにかく、就労継続支援B型事業所から一般就労へ進まれる方は、全国的にも1.3%しかいないという横ばい状態(H29年厚労省発表)が続き、コロナ過においてはもっと下がっているであろう時代にある中、熱いハートをもって工夫を凝らしながら新しい取り組みを提案される方が現れたり、一緒に支援を考えてくれる仲間がいたからこそ、こうして今日、一人の若者の未来を拓くことができたという喜びはひとしおです!
この刺激が、同じポレポレのメンバーの心や希望に光を差し、勇気となることを願っています。

 

〈写真:卒業者からのお手紙〉

 

ちなみに、これまでのポレポレ卒業者たちは、一般就労5名、就労移行1名、進学2名という実績となりました。

 

 

「追記:支援者の裏の繋がり」

かつて『Doit Crew』というダンスチームとして活動していたメンバーのうち3人が、今回の支援者として再びチームとして活躍しました♪数年経った今でも、こうして「誰かのために」力を合わせている事に感慨深いものを感じます。

《写真左からPeace(大創産業人事部)、KIKU(ポレポレファクトリー管理者)、KEITA(ポレポレファクトリー目標工賃達成指導員)

 

今でも素晴らしいチームメンバーです!!

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